課題図書紹介『鉄道員(ぽっぽや)』
課題図書、今回で78冊目です。100冊の旅も3年目に入りました。 📖浅田次郎『鉄道員』集英社文庫 📝 本校卒業生である大先輩の浅田次郎氏 (※中杉5期生です!) の短編集である『鉄道員(ぽっぽや)』。直樹賞受賞作でもあり、映画化もされた「鉄道員」をはじめとした8作品が収録されている。 「平成の泣かせ屋」とも呼ばれる浅田次郎らしい作品が収録され、一つ一つが短いながらも感動できるシーンが多くあり、読み応えがある短編集となっている。 今回の表題作にもなっている「鉄道員」は不器用ながらも仕事に誠実な乙松が主人公となっている。娘を亡くした日も、妻が危篤の状態と知っていても「ぽっぽや」としての誇りを胸に汽笛を鳴らす。「ポッポヤはどんなときだって涙のかわりに笛を吹き、げんこのかわりに旗を振り、大声でわめくかわりに、喚呼の裏声を絞らなければならないのだった。」この一文に乙松の全てが詰まっているのだろう。 そんな乙松の元に少女が訪れる。少女はどうやら人形を忘れてしまったようだが...。 ここから先は自分の目で読んでみてほしい。少女と乙松が織りなすラストシーンは泣かせ屋と言われる所以なのだろうと感じた。他作品も含めて浅田次郎の感動を味わってほしい。(1組・T君)