冬休みの課題図書は4冊です。(毎年、年末年始の帰省や研修旅行に課題図書を持って行く人もいるとか…?)図書委員さんからのレビューを紹介します! 金井真紀『世界はフムフムで満ちている』ちくま文庫 📖「バイトの面接をするとき、どこを見るんですか」 「くちびるです」 「くちびる…」 この印象的な会話は、筆者ととあるコンビニ店長とのやり取り。これは、さまざまな分野の“達人”たちから仕事のコツや哲学を集めた一冊です。海女さん、占い師、映画プロデューサー、お笑い芸人、似顔絵捜査官、メーカーのクレーム対応係に…なんと靴磨きの人からも!どの人も、自分の仕事に信念を持ち、真正面から向き合っています。その積み重ねが、私たちの日常を静かに、しかし確かに支えていることに気づかされるのです。読み進めるうちに「ほほぅ」「そんな考え方もあるのか」と驚き、最後には思わず「フムフム」と深く頷いてしまうでしょう。(5組 Iさん) ※2年前、この本がヒントとなり、中杉ダンス部は 夏のコンテストで「海女さん」をテーマにして魅力的な作品を作り上げたのです 。課題図書が創作のきっかけになるなんて素敵ですね。 ぜひこの一冊で、様々な魅力ある職業・様々な魅力ある人を知ってください! ディケンズ(村岡花子訳)『クリスマスキャロル』新潮文庫 📖このお話は大まかに言うと、あるケチで頑固な老人スクルージが3人の幽霊と共に過去現在未来を旅し、「クリスマスの教訓」を学んでいく話です。皆さんはクリスマスといったら、ワクワクする幸せな日をイメージすると思います。しかし、の老人は「クリスマスおめでとう」と話しかけられても「バカバカしい」と返すほどのクリスマス嫌いです。特別な日であっても、甥や書記に冷たい態度を取ります。そんな彼が学ぶ「クリスの教訓」とはどのようなことなのか、是非皆さんもこの話を読んでこれから訪れるクリスマスに思いを馳せて欲しいです。(4組 Iさん) 高野和明『ジェノサイド』上・下 角川文庫 この本のレビューはまだなので、届き次第掲載しますね。 ある卒業生の方が、この本がきっかけで「子ども兵」の存在を知り、もっと国際的に法の課題を捉えたくて、中央大学法学部の国際企業関係法学科に進みました。 今、彼女は弁護士となり、日々グローバルな課題解決に取り組んでいます。 この言葉が、この世界観が、この読後感が、こ...