春休みの課題図書紹介です。もう読みましたか? 遠田潤子『月桃夜』(新潮文庫) ✏️かつての奄美で債務奴隷の子どもとして生きた鷲(フィエクサ)と、現代の海を彷徨う茉莉花が出会い、お互いの過去を吐露していく物語。 厳しい生活の中で2人で兄弟として生きていくと誓ったフィエクサとサネンだったが、次第にその重い愛は拗れて大きな過ちを犯してしまう。一方、交通事故に遭い7年間眠っていた茉莉花は、傍で支えてくれた兄に依存した矢先、その兄を肺がんで亡くし、兄の時間を奪った自分を恨んでしまう。フィエクサも茉莉花も、互いを思い合うほどに深い闇に落ちていき、どうしようもできない現実しかないという身の上にあり、そのことが切なかった。 この本を読んで、初めて奄美大島に債務奴隷制度等の過去があることを知り、大きな衝撃を受けた。この本はぜひ多くの人に読んでもらいたいと感じた。(5組 Oさん) 研修旅行のコースの一つ、奄美大島ですが、黒糖政策や方言札等、その歴史について調べると初めて知ることばかりかもしれないですね。 薩政時代の植民地政策を取り入れたファンタジーである本作品、皆さんは読んでどう感じたでしょうか。奄美に対して描いていたイメージとは違う、奄美の抱えてきた一面を垣間見た思いがするのでは。 研修リーダーコースの人達は、研修先に関する本を(課題図書の他に)一冊読むという宿題が出ています。4月12日の授業で読んだ本を紹介し合うので、ぜひいろいろな分野の本を探して読んでみてください!