荻窪警察署による薬物防止啓発講演会
本日のLHRは、第一体育館で荻窪警察署よりゲストをお迎えし、薬物防止啓発講演会を開催しました。
警察官の方1名、スクールガーディアンの方1名がご来校。
まずは、薬物に手を出してしまった人達を描いた映像を皆で観ました。
劇中には高校生や若い人達が登場し、次々にエピソードを語りました。友人からの誘いを断れない…今まで打ち込んでいたものを諦めたゆえに襲われる孤独感の解消法がわからない…スクリーンに映る人達の独白を聞くと、まるで遠い世界の出来事ではなく、そんな境遇だったらそうしてしまうこともあるかもしれない…なんて共感的に視聴した人もいたのでは…?
最初から悪事を働こう、興味津々で違反物に手を出してみよう、なんて人はおらず。ダメなことだとは頭の片隅でわかっていながら、友人関係を壊したくないとか、生きづらい環境の中でなんとか脱する方法を模索しているうちにとか、そんな発想から薬物使用に陥ってしまうという若者ばかりで、なんともリアルに感じられましたね。
手を出した代償は大きく、ネズミの脳にTHC(大麻の主成分の一つ)を投与したところ、神経が著しく削り取られていくという画像も映し出されました。
近年、大麻の検挙率が覚醒剤を上回っているそうです。大麻は若者に身近な存在になってしまっているとのこと(大学で栽培・販売・譲渡・使用している…等のニュースも目にしたことがあるでしょう)。大切な自分の人生を守るために、「出くわしたらその場からとにかく離れる」。今日のお話をずっと覚えておきましょう。
最後に、盗撮被害に遭わないようにとのお話もいただきました。
自衛することも大事。「デジポリス」のアプリを入れておくと、防犯ブザーも使え、
こんなSOSも出せます。(この他、「痴漢にあっていませんか?」という画もあります。)
いざというときに困らないように、スマホにダウンロードしておくのもいいかもしれませんね。
【皆の感想より】
・小学校、中学校とずっと薬物乱用防止の授業を受けて来ましたが、今回は薬物に手を出してしまった人の後悔などがよく伝わりました。これからも、しっかりと断れる意思を持ちます。
・高校生が2000人も逮捕されており、友達や先輩などから誘われる可能性があるほど、薬物はとても身近なものだとわかった。なので、これからはさらに気をつけながら生活していきたい。
・色々な年代の様々な事例を見て、薬物を使う人にも事情があり、全員が悪い人ではないということが分かりました。しかし、そんな人たちを巧みな言い回しで誘って、どんどん依存させていく人がいることも学びました。これからは、知り合いの人の悩みに寄り添い、薬物の被害に遭う人を減らせるようにしたいです。また、自分も辛い思いを溜め込まず、周りにすぐ相談できるようにしたいです。
・中学生の時と比べて一日の移動範囲も関わる人の数も増えて、誰がどんな人なのか初めのうちはわからないので、必ずしも関係の無い話では無いと改めて思いました。
動画の中でも、自分の心が弱っている時に薬物につけ込まれてしまっていたので、自分は絶対にやらないという意志をはっきり持って嫌だとはっきり言えるようにしようと思いました。
・所持自体が禁止されている薬だけでなく、市販の薬でも用法を間違えると乱用になってしまうことに驚いた。
・私も人間関係を壊したくないと思うタイプなので断り方がわからなかったけど役に立つかもしれない断り方を教えてもらったので、より一層気をつけていきたいと思います。
・部活の仲間に誘われるなど、シチュエーションがリアルで身近だったが、自分は断って、動画の人のように一緒になって大麻やオーバードーズに手を出さないようにしたい。
・自分の人生を一番大切にして、「嫌われたら」「仲間はずれにされたら」という気持ちに負けないで、はっきり断れる勇気を持ちたい。また、勇気が出なくても、とにかくその場から立ち去る、そういう人とは関わらない、明確に誘われなくても、そういった雰囲気の話が出たら話題を変えたり、席を外したりして、自分や家族を大切にすることを、忘れないようにしたい。孤独などから薬物に手を出してしまう人もいると知って、改めて家族、友人、趣味の大切さを知った。でも、生きている限り、大切なものがなくなってしまうこともあると思うから、そういうときに薬物(一瞬の快楽)に逃げないような強さを持ちたい。
・今回の講演会で改めて大麻やオーバードーズの危険性について知ることができました。映像で大麻やオーバードーズに手を出してしまった人の再現を見て、実際に人生がどう変わってしまうのかが分かりました。大麻をしていてもかっこいいことではないし、誘いを断れないのもダサいので、もし実際に私が大麻に誘われたと来てもきっぱり断り、それでも駄目そうであれば逃げようと思います。また、オーバードーズについても危険だということが分かったので手を出さないようにします。今回の講演会で学んだことは一生覚えておこうと思います。
・今までは、薬物をやりたいという意思がなければ安全だと考えていましたが、動画を見て、「友人関係を壊したくない」や「孤独」など周りの環境がとても影響することがわかりました。なので、他人からどんなことをされても、自分の意見を曲げず、しっかり持つことを心がけて、生活していきたいと思います。
・盗撮や痴漢の話では、スマートフォンを使った犯罪が多くシャッター音を消せないようにしている会社が多いですがそれでもなくならない現状があり、明らかに怪しい人などには声をかけなければならないと考えました。盗撮はズボンなどで防ぐことができますが、痴漢はさらに後方を警戒することが必要だと思いました。また、女性の痴漢被害が多数ですが男性が被害を受ける痴漢のケースもあり、性別関係なく警戒する必要があると思いました。