PBL発表会・皆の感想より
一昨日のPBLの感想を少し紹介します。
1.浅草フィールドワーク発表
✏️色々な人にインタビューした結果を知ることができ、まさに事前で学んだことを現地で確かめるフィールドワークのあり方が体現されていてすごいなと思いました。
✏️仮説と実態が異なっていたりと、知っているつもりでも、やはり調査をしないと分からないことがあるので、自分の理論を実際に検証することは大切だと感じた。
✏️インバウンドの需要が高まり、外国人観光客が増加している浅草ならではの「ごみ問題」について調べたこと、この問題に対応するために、日本語だけではなく、英語、中国語、韓国語での独自のポスターを作って啓発をするという行動がすごいと思いました。
2.「聞くことの意義」
✏️「聞くこと」がどれだけ人に影響を与えるのかを初めて知りました。自分は前までは聞くことより自分で読んだりした方が勉強とかでも頭に入るものだと思っていて、それは発表を聞くまでは変わりませんでした。この発表では語り手の話を聞いている人の心拍数の変化や因子の放出種類など、色々な根拠が提示されたことで「聞くこと」は感情の揺さぶりを激しくすることを実感しました。この発表を聞いて、自分も一回語り部の方の話を聞いて、その効果を実感してみたい、と思いました。
✏️東北の研修を最大限に生かしてて、研修をちゃんと意味のあるものにしていていい発表だと思った。聞くことでしか得られない効果というのが、まさにそのとおりだと思った。語ることで歴史に残すというこの慣習が続くことの価値を感じた。
✏️東日本大震災についてどれだけ知っているか、と聞かれた際に、たしかに自分の知識はとても少なく、温度のない情報ばかりだなと感じました。それを実感したことで、当時2歳程度であり、東京に住んでいる私からすれば生きている間に起こったことでも、とても昔の事のような、教科書の中だけの事のような、現実味の無いものだったのだと気づきました。だからこそ、先輩が最後に仰っていたように、一度でもいいから、実際に東日本大震災を体験し、語り部として伝えてくださっている方々のお話を聞いてみたいと思いました。また、テレビでは時々、戦争やそれ以外での語り部の減少・高齢化を問題として取り上げているのを見ますが、私はそれを見る度に映像として残すのではダメなのだろうか、と感じていました。しかし今回、論文の中で実際に生でお話を聞くことによって生まれる影響や効果について、詳しく分析されていたので、その考えを改めるべきだと思いました。実際にその場でお話を聞くことでしか得られない体験や感情があるからこそ、語り部という存在が大切なのだと理解しました。
✏️どうして語り部が本や記事で読むより重要なのか、ということの理由として、その当事者でしか表せない言葉の使い方があるからだと聞き、とても感銘を受けた。語り方によってその伝わり方もよく変わってくるのだということを学べたから、誰かに何かを伝える時にどうしたら説得力のあるものになるのか、言葉の使い方をよく考えるようにしてみたいと感じた。
3.「ラーメン二郎論」
✏️普段よく行く外食と普段よく見る「食べログ」というとても身近なものについての研究だったので、聞いててとても面白かったです。現代において、ネット上で書かれている評価はその店の顧客に多く影響していること、また"モノ消費"か"コト消費"を売りにしているかが見えてくることなど、私たちの思想に大きく影響していることを実感しました。
✏️金子先輩の論文が面白いと思いました。自分もラーメンは好きですが二郎に行ったことはありませんでした。発表の始めに「ラーメン二郎はおいしくない」と言い切ったときは焦りましたが、今日あの発表を聞いて「ラーメン二郎には行きたくないな」と思う人は出ないだろうと思いました。不思議に思ったことについて、主観面と客観面の意見両方を書いてあり、とても納得しました。
✏️先輩の言い回しや語り方が面白く、食べログからよく使われる言葉を算出し特徴について分析しているところがとてもすごかったですし、こういう見方もあるんだなぁと勉強になりました。また、モノ消費/コト消費についても話が及び、最近経済学部の課題図書を読んだばかりだったので、ラーメン二郎は聞いていて最近こんなのやったな、あーたしかに!と頷きながら発表を聞くことが出来ました。
✏️ラーメン屋に通う人はその店のテーマや特徴によって選んでいることがわかりました。飲食店というのは味だけでなくその店のコンセプトとようなものまでこだわり、それらの要素から人気を得るというかたちもあるのだと知りました。また、卒論は、普段の気になったことを深く調べるというものでもあるのだな思いました。テーマはどうやって決めるのか不安でしたが、生活の中で気になってることを忘れないようにしておきたいです。
4.「中杉学食アプリ作成」
✏️塚本さんの理数探究が印象に残った。普段使っているアプリはどういう風にできているのか、スクロールやページ遷移まで細かく決められていることを初めて知った。研究などに苦手意識があり文系に行こうと思っていたけれど、理系も面白く、興味がそそられるものだと分かった。
✏️開成高校の生徒の方々が学食のアプリを作ったというのは自分も聞いたことがあり、興味がありましたが、まさか自分の学校の先輩までもが実践しているとは思わず、聞く前から気になっていました。自前でパソコンを用意する事、わからないことも調べて翻訳しながらの作業など、今の私じゃ考えられないレベルの事をしていて驚きました。実際に自分が興味を示した事についてここまで実践し進められるということが並大抵じゃないからこそ2年後の自分に対して心構えをする良い機会となりました。私も好きを突き詰めて題材として卒論を書いたり探究に取り組めたりするような物事を見つけられたらと思っています。
✏️現在のところ理系に進む意志のほうが強いため、塚本さんの理数探究の発表は得るものが多かったです。中間発表も含め発表が3回もあると、途中で冷静に振り返る機会があるから研究としてはやりやすいのかなと思いました。プログラミングについて知らない用語等が複数出てきたので、いい勉強になりました。最終目標に辿り着かなくても問題なくて、やりたい人がいれば引き継いでもらえるというのは、少し大きめに目標を設定してもいいと分かったのでいい情報でした。
✏️英語を翻訳してプログラムを組んでいく作業が大変だったというお話を聞き、確かに全部英語で入力しないといけないし、ミスがあっても英語でわからないことがあるのを、情報の授業で身をもって知っていたので、非常に共感するとともに、すごいと言う気持ちになった。夏休みいっぱいアプリ開発に使ったと話されていたが、高3が夏休みをそうした活動に使えると言うのは、この学校の大きな利点だと思った。
「2年生の探究も楽しみになった」「探究するなら好きなことを!」という感想もたくさん見られ、改めて良い会だったことがうかがえる感想でした。