PBL発表会開催

 今年度最後のLHRでは、「PBL発表会」と称して3年生の卒論(文コース)&理数探究(理コース)の発表を皆で聴きました。

 ※昨年度もありましたね、詳しくはこちら 覚えていますか?昨年度は東日本大震災の語り、ラーメン二郎論、学食アプリ開発についての発表を聴きましたね

 

本日は4名の先輩が研究の成果を披露してくださいました。

1⃣『君に届け』論~「優しさ」と無意識の「支配性」について~【卒論】

まずは、どうやってテーマ選定をしたのかということについてのお話がありました。時間をかけて取り組むからこそ「好きなこと・ものと向き合う」ことが大切だということ。皆の心に響いたのでは。

 そして分析の紹介を。主人公の傍らで応援する男子の言動に着目すると、そこには「優しさ」だけではなく「自分の思い通りにしたい」支配欲も窺える…!そんな読み方もできるの⁉と聞いていて驚いた人も多かったのでは。

結局、主人公のアイデンティティは彼の存在を基盤とすることでしか成り立っていない、と指摘。「文学国語」の授業で学んだ「家父長制」の考え方から「パターナリズム」を援用しようと思いついたというAさんですが、授業で学んだ理論×好きなもの(漫画)、という組み合わせで新たな読みを構築できていました。

 

2⃣明治前期の〈質物帳〉から考察する質屋利用の実態~武蔵国多摩郡上恩方村の菱山質屋に着目して~【卒論】

続いては、御祖父母のお家がもともと質屋を営んでいたことから、お家に遺っている明治前期の質物帳について研究してみたいと考え、論文執筆に取り組んだHさんの発表を聴きました。

 質屋は人々から担保を取り上げる存在として否定的に捉えられがちですが、けっしてそうではなく、経済変動に柔軟に対応し、人々の生活を支える存在として機能していたことを記録から明らかにしました。

質物帳の翻字の際には、古典の授業で習ったくずし字読解がとても役に立ったとのこと。それでも読めないときは、博物館の学芸員さんを訪ねたそうです。当時の記録を追うことで、先人の方々の息遣いを生々しく感じられるような面白さを味わえたのではないでしょうか。史料を丹念に読み解いた力作でした。

 

3⃣迷惑メールフィルタの作成【理数探究】

 後半は理数探究の発表です。Fさんは迷惑メールフィルタのアプリを作成。


どうやって通常のメールと迷惑メールを機械が判別するのかを調べるところから始まり、プログラミングとその精度検証を繰り返した結果、最終目標の「メッセージにくるメールを迷惑メールか判断するプログラム」の作成を達成できた、という報告でした。

「うまくいってもいかなくても、理由があるのか、それともたまたまだったのか、突き詰めないと次に行けないので、現象の分析が大変だった」とのこと。一からすべて自分でやっていく苦労と楽しさをじっくり味わってきた成果、ということですね。地道な試行錯誤を繰り返すことが、前進のために必要なのだということが伝わる発表でした。


4⃣ 人工筋肉の作成と運用【理数探究】

 最後の発表はNさん。人工筋肉を作ってみた!という活動報告でした。

こちらもまったくゼロからのスタート。ロボットの動きをより滑らかにするための手法として「人工筋肉」に興味を持ったNさん、上肢部(疑似の腕)を作成し、構造の特性・仕組みを理解することを最終目標に設定。作成した上肢部と使用した人工筋肉を触らせてもらえました。伸び縮みする腕や手、筋肉の動きがわかりやすく表されていました!💪✨

 
Nさんも、操作性の向上を突き詰めようとすると次から次へと課題が見つかり…YouTubeを見ながら模索を重ねたそうです。今回作成してみたことでまた新たな課題が見つかったことを報告してくださいました、このような”はじめの一歩”を踏み出すことが、のちの医療や工業分野等における技術の進化を支えていく原体験となるのですよね。

 

4名の先輩方、ワクワクする発表をありがとうございました!

 

司会の2人もgoodでした!👍