課題図書紹介 上橋菜穂子『獣の奏者』1闘蛇編、2王獣編(講談社文庫)
夏休みの課題図書紹介です。全部で5冊出ていますが、そのうち2冊はこちら。確認テストは9月5日に行います。 📖この本は母を失った少女エリンが、蜂飼いのジョウンや怪我をした王獣リランなど様々な出会いを通して人生が変わっていく作品だ。 この物語の主軸はエリンとリランの関係である。エリンにとってはじめ、王獣は憧れの存在だったが、リランと出会い、王獣であるリランが家族のような存在へと変わっていく。作中には終始リランがエリンに対して抱いていた感情が直接描かれていない。私はエリンがリランの心に寄り添ったことで、リランにとって大切な存在になったのだと思った。心から自分を思ってくれる存在はリランだけでなく私たちにとっても大切な存在なのだと気付かされた。 また、他にも様々な関係がでてくる。その関係がどのような考え方や行動から作り上げられたかを想像しながら読むことで新たな気づきがうまれ、より面白くなる物語であると思う。(4組Kさん)