課題図書紹介 ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫SF)
図書委員さんによる課題図書紹介です。今回は『夏への扉』。みなさんも読みましたか?
📖1970年、ロサンゼルス。恋人と友人に裏切られてしまい、仕事も対人関係もなにもかも失ってしまった主人公のダンは、飼い猫のピートと冷凍睡眠で眠って30年先の2000年に行く決意をする。しかし、目覚めた未来で多くのものが自分にとって足りないことに気が付がつく。そこでタイムマシンの存在を知った主人公は過去を修正するために30年前へ戻り、望む未来の準備が整うとまた30年後の未来、つまり現在へと冷凍睡眠で向かうのであった。果たしてダンは「夏への扉」を見つけることはできるのか。
30年の時を超える冒険の物語で、時空を超えて描かれる主人公とその周りの人々や出来事が描かれていてとても面白い物語でした。(8組S君)
📖夏への扉について紹介します。この話は婚約者と親友に裏切られ、大切な発明を奪われ、会社も失った主人公が冷凍睡眠(コールドスリープ)とタイムマシン2つの時間旅行の手段を使って過去をやり直し、よりよい未来を作っていく話です。私はこの話を読み進めていくには主人公の飼い猫であるピートが重要になっていると思います。本の最初には「世のすべての猫好きにこの本を捧げる」と書かれています。猫が主人公なのか?と感じてしまいますが、そうではありません。しかしピートと主人公の会話や重なる行動など話の中心でなくても印象深いところがたくさんあり、そこがこの本をより面白くしていると思います。ぜひ主人公とピートの関わりにも注目して読んでほしいです。(6組Iさん)