探究Action Week1日目 事前学習(ゲストによる授業&調べ学習)

 (日付を遡っての記事ですみません、探究Action Weekの報告です📝)

探究Action Week、1日目はフィールドワーク事前学習です。

翌日訪問するところの運営者の方や、テーマに関連する方が講演やワークショップを行ってくださいました。

タイムテーブルは以下の通り(色のついた枠がゲストがいらっしゃった時間です)。総勢25名の方々が来校くださり、賑やかな1日でした。

1限は明日に向けて計画を立てたりテーマを決めたり。ゲストでいらっしゃる方への質問も考えたりして諸々準備を進めました。



ゲストの方をお迎えしてからの様子は、こんな感じでした。

①横浜鎌倉コース

横浜市役所にぎわいスポーツ文化局 観光振興・DMO地域連携課より上田様をお招きし、横浜の観光の現状と課題等について学習しました。お客さんとしてではなく、迎え入れる側の取り組み等について知れ、今までとは違った視点を得られました。


質問も積極的に!


②浅草コース

革ポーチ作りをご指導くださるアトリエアミーチの女将さんがご来校、革製品の魅力についてお話しくださいました。現地での制作体験では、イタリアの牛の革を使うそうです。「皆にいいものを作ってもらいたいから…」と仰る女将さん。普段は、捨てられるような余った部分もうまく生かし、小物を作っていらっしゃるとのこと。SDGsはさまざまなところで実現されているのだなあと思いました。


羊や牛、蛇などの革を持ってきてくださり、触らせてもらいました。

意外と軽くて、丈夫で、手触りもいい感じ!


③水族館コース

海の環境教育NPO法人bridge様がご来校。皆に見てほしいから…と海に流れ着いたゴミを車でご持参くださいました。実際のゴミを見ると、私達になにかできることがないか考えることにも、いっそう身が入ります。ワークショップを楽しみながら、海の生物多様性のお話や、海を守る取り組みについて学習しました。



視聴覚室の大画面で観る海は迫力がありました!

④箱根コース

Blossom Energyの濱本真平様をゲストに迎え、ご講演をいただきました。宇宙のお話から始まったご講演は、大きなスケールのお話でワクワクしました。濱本様のご専門は原子力なのですが、この日のために、地熱についてのお話もご用意くださり、また、情熱を注ぐ原子力のご研究で起業なさったお話もしてくださいました。


「38億年も前から遡って話を聞くことができて、問題に対して向き合いやすくなりました」「起業という形で誰かが動き出さないと何も始まらないんだなと思いました。今まで考えたことのなかった起業の話について知ることができて良かったです」「アイデアを出すことが組織や機会を作ることにつながるということが印象に残りました。また、地熱発電は地下にある金属部品が腐敗しやすくてコストがかかるので普及が進んでいない、という話が興味深かったので、もう少しお聞きしたいと思いました」「原子力発電の今後の技術発展について期待できる話を聞けて良かったです」と、皆から感想が寄せられました。地熱だけでなく、さまざまなエネルギーに対しても今後目を向けるきっかけをいただきました。


⑤防災コース

損保ジャパン様をお迎えし、「逃げ地図ワークショップ」を行いました。

水害に見舞われ善福寺川等、中杉近辺の川が氾濫。あちこち通行止めになったとき、どこにいれば中杉までちゃんとたどり着けるのか…?と地図上に色を塗っていくワークショップです。


皆で協力して色を塗っていきます!

紐を使っているのは、人が3分間で逃げられる距離の範囲ごとに色分けするため。年令によって歩行速度が違うので、高校生(若者)版・高齢者版、と2通りの地図塗りを行いました。

2種類の地図を見較べて考えたことを付箋に貼り、皆で発表し合いました。
自分達の近くにご高齢の方がいたら、共に避難所まで行くことが重要。"共助"の精神です。高齢者の方の歩行速度はかなり違うということ、比較することで可視化できました。
翌日の”そなエリア”でも、避難の方法を考えるコーナーがあります。いざというときに適切に振る舞える人になるよう、しっかり訪問してこよう!という気持ちになりました。


⑥所沢コース

ここは冬休みの宿題が出ていたコース。今自分が住んでいる街について、「住み続けたいと思える地域の魅力は?」「もっとこうした方がいいなと思う地域の魅力は?」の二点を考える宿題です。それぞれ「緑が多い、災害が少ない」「子どもとお年寄りがもっと触れ合える場があるといい」等、考えてきた答えを持ち寄り、話し合いました。


進行は翌日訪問する「三富今昔村」運営の、(株)石坂産業の高継様。このコースのテーマ「人が集まる、魅力あるまちづくり」に沿い、かつて産業廃棄物が捨てられていた山だったこの地域を、どのように人が集まる里山に変えたかというお話もしてくださいました。


⑦住宅コース

一級建築士の永添様と、大工の宮内様がご来校くださり、「100年住み続けられるたてもの」とはどういう建物なのか、ということをお話しくださいました。 木の持つ温かみや自然を大切にした家のデザインや木造住宅作りに力を注ぐお二人、木の家がなぜ良いのか、木の家を作るうえで大切なことは何か、ということを教えて下さいました。


学校にいると、なかなかお二人のような”職人”の方にお会いする機会はありません。貴重な経験となりました。
翌日行く住宅展示場で何を見てきたらいいかという視点も与えてくださいました。それぞれの良さをしっかり見てきたいと思います。


⑧クルック(農業)コース

翌日訪問するクルックフィールズのスタッフ様が、オンラインでご講演を行ってくださいました。、「農業」「食」「アート」の3つのコンテンツを軸に美味しさや心地よさを提供しているサステナブルファーム&パークです。



お話を聞き、太陽光発電・古材の再利用・生ゴミや家畜の排泄物の堆肥化、微生物や植物の浄化作用を活かした循環型濾過措置「バイオジオフィルター」など、環境や資源に対する数々の取り組みが行われていることを知りました。持続可能な農業、持続可能な社会を実現する場として機能している農場に行くのが、とても楽しみになりました。


⑨筑波コース

つくば環境フォーラム – 特定非営利活動法人(NPO)様をお迎えし、お話を伺いました。
筑波山信仰について、登山道について、山の自然(動植物)について…初めて聞くお話ばかりで、たくさん知識が得られました。


この日お越しいただきました皆様には、田んぼの活動でお世話になる予定です。午前は登山を楽しみ、午後は田んぼの環境整備の活動に励んできます!