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フィールドワークコース紹介⑦所沢(人が集まる、魅力あるまちづくり)

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7つ目のコースのテーマは 「 人が集まる、魅力あるまちづくり 」 。かつては不法投棄が繰り返されるゴミの里山だった場所を、“ともに自然を守り、ともに里山の新しい価値を生み出しながら、多世代で交流し、ともに学ぶ場”として生まれ変わらせることに成功した三富今昔村と、日本最大級のポップカルチャー発信拠点として人気スポットとなったところざわサクラタウンに訪れます。2つの施設がどんなところに着目してまちおこしを行っていて、なぜ人が集まる場作りに成功したのかということを、現地で確かめてきます。 【事前学習】 ※このコースは宿題がclassroomにて配信されています。まだの人、締切は1月6日ですよ!取り組んで提出ボタンを押してくださいね。 〈宿題〉 1)住み続けたいと思える地域の魅力  2)住み続ける上でもっとこうした方がいいなと思う地域の課題  を考える、という内容です。 1月8日の事前学習では、三富今昔村(石坂産業)の方にお越しいただき、それぞれの宿題をもとに 「住み続けたい町」について考えます。以下、スタッフ様が作ってくださった進行イメージです。 ◆1コマ目 ①ディスカッション(15分) 事前に調べた、自分の地域についての 1)住み続けたいと思える地域の魅力  2)住み続ける上でもっとこうした方がいいなと思う地域の課題  について近くの人と共有します。 ②スタッフ様による講義(35分) 三富今昔村(石坂産業)での取り組みを通して、廃棄物や農業、暮らしの観点を踏まえた 周辺地域の魅力や課題についての講義を聞きます。 ◆2コマ目 ①ディスカッション(15分) 1コマ目でのお話を元に気づいたことを踏まえ、 自身の地域の魅力や課題について再度近くの人と共有します。 ②発表(15分) 話し合った内容について、何名か全体発表をします。 ③ディスカッション(20分) 将来、自身が住み続けたいまちづくりをすると仮定したときに、(参考 事例となる)三富今昔村での見学を通じて実際に確認したいことや、 特に見たいと思うところなどについて話し合います。また、話し合いの内容をワークシート にメモし、フィールドワークに備えます。 【午前】 三富今昔村を訪問し、フィールドワークや園内散策を行います。工場内にも立ち入ります。各施設でどのような工夫が施されているか、しっかり見てきてくださいね。 【昼食】 ...

フィールドワークコース紹介⑥三鷹、昭島(100年住み続けられるたてもの)

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  6つ目のコースのテーマは 「100年住み続けられるたてもの 」 。「間取り図を眺めるのが大好き!」「一級建築士に憧れる!」という人達から、住宅展示場を巡るプランが提案されたため、それを形にしました。このコースは、建築関係の方々と丁寧な打ち合わせを繰り返し、理想の住まいづくりを実現したご経験を持つ飯田先生(8組担任)が、皆からの案を組み合わせ、さらにSDGsのテーマに沿うようカスタマイズしてくださったコースです! 【事前学習】 一級建築士に憧れる皆のために、飯田先生がご紹介くださった  永添建築設計一級建築事務所 の永添様をお呼びしました。永添様は、国産材の杉と桧の魅力を引き出す住まいづくりに取り組む建築士です。また、永添様のお仕事仲間の大工さん・ (有)宮一技工 の宮内様もご来校くださいます。宮内様も、木そのものを活かした、こだわりのある家づくりをなさっています。 阪神・淡路大震災後、耐震基準が改正されました。木造住宅、というと強度がコンクリートより弱くて危ないのでは?なんてイメージを抱く人もいるかもしれませんが、永添様曰く、木造が最も安心できる建築形態だとのこと。 お二人のお話を伺い、家づくりで大切なことは何かを皆で学び、考えます。(もしかしたら、何か体験もさせていただけるかも…?) 【午前】 西東京・小平住宅公園を訪問し、班ごとにモデルハウスを見学します。(こちらを訪問するのは、7組の人達の提案です👌) それぞれ、企業によって力を入れているところ、工夫を施しているところが異なることでしょう。当日は、企業の方のお話も伺いながら、各社のこだわりのある住宅を見て回ります。素敵なお家を訪問すると、清新な気が感じられますね。最新の技術やバリアフリーの工夫等、さまざまな見どころを余す所なく見てきてください。 【昼食】 このコースは昼食もこだわりが✨️古民家を改装した食事処、「がんこ立川茶寮」でいただきます🍱(もちろん、テーマに合うようにとご提案くださったのは飯田先生😊)。お食事だけでなく素晴らしいお屋敷の造りも味わいましょう。 【午後】 昭島市にあるBESS多摩を訪問します。BESS多摩は、ログハウスや木の家の暮らしを体験できる展示場です。ここでは施設の方のお話を聞き、薪ストーブ体験(薪をくべたりマシュマロを焼いたり)を行えます。木のお家の居心地を確かめて...

フィールドワークコース紹介⑤春日部、有明(防災とまちづくり)

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  5つ目のコースのテーマは 「防災とまちづくり 」 。中杉が防災に力を入れている学校だということもあり、このコースはとても人気がありました。水害や地震等、いつ起こってもおかしくない災害に適切に対応できるよう、知識をつけ必要な備えを考えたり、減災防災のためにどのようなことが私達にできるのかを考えるコースです。当日は、減災・防災施設をまちづくりに生かす2施設(首都圏外郭放水路、そなえリア)を見学します。 【事前学習】 1月8日の事前学習では、損保JAPANの方を講師にお迎えし、「 逃げ地図ワークショップ 」という企画を行います!水害(善福寺川の氾濫等)を想定した際、中杉(避難場所)までどうやって、どのくらい時間をかければたどり着くのか…?もし通学途中でこのような災害に遭ったらどうなるのか…?地図で色塗りをしながらシミュレーションしていきます(色鉛筆持参です)。いざというときどのような行動が取れそうか、地図を俯瞰しながら考え議論してみましょう! 【午前】 首都圏外郭放水路(春日部地下神殿)を見学します。 地域の治水施設を観光資源として生かした施設です。 皆さんが「神殿」を実際見たときの感動を損ねないよう、あえて👆️の画像を載せておきますね。実際に行く皆さんは「地下神殿」を堪能してきてください! 【昼食】 OCEAN CLUB BUFFET デックス東京ビーチ(昼食)で昼食を摂ります🍽️✨️ビュッフェです! 【午後】 そなエリア東京を見学します。そなエリア東京は、 地震災害後の支援が少ない時間を生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」を中心とした防災体験学習施設です。 被災地や避難所の様子を再現した実物大のジオラマ展示もあります( 参考 )。 訪問者の防災意識を高めることができるよう、どのように展示が工夫されているのか、実際に見てきます。

フィールドワークコース紹介④箱根(地熱エネルギーを学ぶ)

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   4 つ目のコースのテーマは 「地熱エネルギーを学ぶ 」 。エネルギーバランスを見直さなければならない現在、天候に影響されないクリーンエネルギーである地熱エネルギーに注目が集まっています。( 参考 )11月のニュースでは、政府も事業者参入の公的支援を行うことが報じられました。 「 課題も多い一方で、地熱発電事業はエネルギーの地産地消や地方での雇用創出などに貢献するとされ、再生エネの安定確保と地域経済発展の両立が見込まれる 」 ( 参考 )地熱エネルギー、今後の社会を変える鍵になっていくかもしれませんね。このコースでは、利用している現場を実際に訪れ、取材し、エネルギーについて学びます。 【事前学習】 1月8日の事前学習では、 Blossom Energy 濱本真平様 にお越しいただき、お話を伺います。濱本様は原子力の研究開発を続け、研究開発型スタートアップを創業なさった方です。世界のエネルギー技術動向や、考え方等を聞き、エネルギーバランスについてどう考えていけばいいのか学びます。 濱本様より「 私の研究者時代の大先輩の一人は耐熱合金研究の第一人者で、 地熱利用の文脈で求められる耐食材料の研究開発も行っていたため、いろいろ話を聞いていました。 出来るだけ生徒さんの関心領域に近いところで、 学び、考え行動することの楽しさを伝えられるように努めたいと思います。 」とのお言葉をいただいています。楽しみですね! Xでも本校にいらっしゃること呟いてくださっています ! お正月から私達のために準備を重ねてくださっています…すごい!こちらもワクワクしてきますね😆😍 【午前】 大涌谷に行きます。ガイドさんの解説を聞きながら巡り、水蒸気が噴出する様子を見学します。 ジオミュージアム見学も行います。 【昼食】 箱根関所旅物語館で昼食を摂ります🍱 【午後】 箱根湯の花プリンスホテルを見学します。 箱根湯の花プリンスホテルは、神奈川県内初の温泉熱を利用した「バイナリー発電」設備を導入した施設です。ホテルの方のお話を聞き、現地で発電の様子を見学します(一部工事中)。 エネルギーについて、しっかり考えてくるフィールドワークにしたいですね!

フィールドワークコース紹介③水族館(人と生物の共生の在り方を探る)

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  3つ目のコースのテーマは 「人と生物の共生の在り方を探る 」 。水族館二館を巡り、〝共生〟とはどういうことなのか、どのような形態が望ましいのか、環境保全の問題等も絡め改めて考えます。多くの皆は、これまで〝エンターテイメントとしての水族館〟を求めていたことでしょう。ですが、このコースは、展示の工夫に注目するだけでなく、水族館そのもののあり方について考えたり、海の環境を持続的に守ることについて考えたりするコースです。このフィールドワークで新たな視点を得て、皆の見方がより深くなってくることを期待しています。 【事前学習】 1月8日の事前学習では、海の環境教育bridge様にお越しいただき、海の環境保全と生き物の暮らしを知るワークショップを実施していただきます。(海岸に落ちているさまざまなゴミの実物を見せてくださるかも…)bridge様、このコースを告げたらしながわ水族館にも下見に行ってくださったとのこと。両館の注目ポイントをたくさん教えていただけると思います! 【午前】 新江ノ島水族館を見学します 午前のスケジュールは👇️このようなイメージ。午前も、bridge様がガイドとして同行してくださいます。イルカショーももちろん見ますよ!また水族館内にとどまらず、江の島西海岸にも出て、ビーチコーミング等も行います。   【昼食】 鎌倉観光会館 味亭で昼食を摂ります🍱 【午後】 しながわ水族館を班ごとに自由見学します🐟️🐠どんな視点で回るかは、班ごとにお任せ。さまざまな問題意識を持って細部に注目してきてください!

フィールドワークコース紹介②浅草(日本の伝統文化と技術を味わう)

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  2つ目のコースのテーマは 「 日本の伝統文化と技術を味わう 」 。コロナ禍で一時期激減した外国人観光客数が徐々に戻りつつある浅草。インバウンド観光を盛り上げるために必要なことを考えたり、日本の伝統文化をより広め、しっかり受け継いでいくために何ができるかを考えるコースです。午前はうどん作り/革ポーチ作りの班に分かれて体験 を行い、午後は現地調査を行います。 うどん作り体験ができる「浅草手打ち塾」は、7組さんが見つけて提案してくれました 人力車もSDGsの観点から語れそうな要素がたくさん! 【事前学習】 1月8日の事前学習では、革製品の「アトリエアミーチ」の工房の女将さんと墨田区観光協会の方がいらっしゃいます。 革製品が浅草の伝統工芸となった経緯や、革製品の魅力、制作に必要な技術等についてお話しくださいます。また、観光地としての浅草の取り組みや課題等もお話しくださいます。 【午前】 2会場に分かれ、 ◎「浅草手打ち塾」による手打ちうどん体験 または ◎「アトリエアミーチ」にて革の小物入れ作り体験を行います 【昼食】 葵丸進で昼食を摂ります🍜 【午後】 ◎人力車体験~江戸情緒巡り~ ◎浅草周辺調査🕊️  各班でテーマを決め、インタビュー等を行いながら現地調査をします

フィールドワークコース紹介①横浜・鎌倉(レスポンシブル・ツーリズム)

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 1月9日に実施するフィールドワークは9コースに分かれています。皆で考えたプランを可能な限り取り入れたり組み合わせたりして実現させる、SDGsが学べるコースになっています。 1つ目のコースのテーマは 「レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)」 。提供する側も享受する側も、観光に関わるすべての人達がその土地の環境や文化などに与える影響に責任を持つべきであるという考えのもと、より良い観光をつくる動きを指します( 参考 )。現地の方々が抱えている問題はなにか、観光客として我々が改善できることはどのようなことがあるか、訪問して探っていきます。 (👆️はこのコースを提案した班作成のスライドの一部です。ポイ捨て防止、フードロス削減、渋滞緩和…課題はあちこちにありそうですね!) 【事前学習】 1月8日の事前学習では、横浜市にぎわいスポーツ文化局 観光MICE振興部観光振興・DMO地域連携課の課長補佐・上田様がいらしてくださいます。上田様は、横浜国立大学、横浜市立大学等でも、横浜の観光や課題について講義をなさっている方です。当日は、 1 横浜市の現状と課題 2 横浜市観光・MICE戦略 について話してくださいます。皆でたくさん質問しましょう! ※参照  横浜市HP(横浜市観光・MICE戦略) 【午前】 横浜中華街周辺調査🐼 各班でテーマを決め、インタビュー等を行いながら現地調査をします。 【昼食】 揚州飯店で肉まんと餃子作りを体験しながら、お店の方にフードロス削減の対策等についてお話を伺います🍵 【午後】 鎌倉周辺調査⛩️ 各班でテーマを決め、インタビュー等を行いながら現地調査をします。 中華街や鎌倉がよりよい観光地となるために、どのようなことができるか考えるコースです😊

冬の課題図書紹介 吉村昭『雪の花』(新潮文庫)

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 コロナ禍の頃、多くの人に読まれた『雪の花』。1月下旬に松原桃李さん主演で映画化もされるそうです、観てみたいですね。 📖福井県の医師である笹原良策が、人々を天然痘から救うことに捧げた生涯を描いた本です。 鎖国を行なっている中、海外からの天然痘の苗を運んだり、天然痘への恐怖の多い庶民へ取り組みを広めるなど様々な困難が良策に降りかかっていきます。私は自分の人生の全てをかけて、非難をあびても人々を救うために仕事を全うしている姿に感動しました。 また、なにか新しいことに取り組むことは、失敗や非難がつきものです。しかし作中の良策のように、段々なぜ頑張っているのかがわからなくなることがあると思います。そんな時にどんな目的で取り組んでいるのかを思い出したり、頑張ろうと決めた時にどのような思いだったのかを思い出してみることが大切だと教えてくれた本でした。 新しいことに挑戦したい時や、頑張っていることをやめたいと思った時に、良策の頑張る姿に勇気をもらえると思います。(4組 Kさん) 📖この本を一言で表すなら、「生涯を掛けるほどの情熱」です。 舞台は江戸時代。主人公は、天然痘から人々を救うために、その予防法を蘭学の医療から学びます。しかし、それを広める主人公には障害が降りかかります。当時の日本は鎖国下にあり、西洋の医療は悪魔の手法だとされていました。主人公は、なんとか人々の不信感を解き、療法を広めようと専念するのですが…。 人々の不信感は反感を買い、それでもなんとかやり遂げようとする主人公に心打たれました。そして、そのような一生懸命な姿勢は、必ず誰かの元に届くのだと感じました。実際、主人公の周りには、主人公を批判する者ばかりではなく、主人公の話を聞き入れ、主人公の行動に理解を示し協力する者もいました。信念を強く持って行動することの大切さが伝わりました。 また、この話の中には、〝捨てるプライド〟と〝捨てないプライド〟のどちらもが描かれていて非常に興味深いです。主人公は最初、中国の医療法を信仰というほど信じており、蘭学を毛嫌いしていました。しかし、あるときその姿勢を改め、蘭学を信じるようになります。ここに、「捨てられたプライド」が現れています。一方、人々の反感を買っても、一心に予防法を広め続ける姿勢に、「捨てられないプライド」が現れています。一体、この二つのプライドの間には、ど...

冬の課題図書紹介 平田オリザ『幕が上がる』(講談社文庫)

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 『銀河鉄道の夜』を読んだあとはこちらを。 そういえば、演劇部の1年生が今年はいないそうです…今から部活動をやってみたい人、いかがですか?中杉演劇部、とても素敵ですよ!この本を読んで、演劇もいいなと思った人はぜひ。 📖部活動をがんばる高校生たちの青春小説は楽しい。どうしても一度の人生では経験することができないようなたくさんの部活の、知る由もなかった世界を覗いて擬似体験することができるのがとても嬉しい。演劇部もとても良い体験だった。 高校演劇を通じて主人公ら四人の女子が最終的に演劇や芸術に何らかの形で携わる進路を選んでいた。好きなものに向かって全力で努力したから辿りつくことができた進路だった。今の私は、たとえ好きなものがあっても努力してそれを将来仕事にしようとは考えたことがなかった。自分の好きという気持ちよりも、将来自分が安定して暮らすことができるかどうか、自立をして両親を安心させることができるかどうかということばかり考えて夢を持とうとしてすらいなかった。この作品を通して、いつか譲れない好きなものや夢ができたとき、強い意志を持ってそれに向かって努力したいと心から思うことができた。 この作品は、どこかでこんな青春を送った高校生たちが本当に居たのだと思える素敵な作品だった。(7組Nさん) 📖レビューの前に、このお話は中盤より、「銀河鉄道の夜」の内容がよく出てきます。ちょうど今回の課題図書に含まれている作品ですので、先に「銀河鉄道の夜」を読んでおくと、内容を理解しやすいかもしれません。僕は、図書レビューの関係で、先に『幕が上がる』の方を読みましたが、「銀河鉄道の夜」を読んだ上でもう一度読みたいと思える、素敵な作品でした。 地元の高校演劇部。例年、地区大会で敗退していたこの部に、新しく教師が指導に就きます。これをきっかけに、部員たちが全国大会進出を目標にして、演劇にのめり込んでいきます。演劇について、わからないことだらけ。そんな部員たちの成長が描かれています。 まず、文面的に面白いと思いました。高校3年生の演劇部部長の視点で描かれておりますが、文章のいたるところに含まれる、冗談や軽口に高校生らしさを感じます。 演劇部の大会は特殊で、3年生が大会で勝ち進み続けても、全国大会には出られない仕組みで、この物語を読んでいる当初は、何故、3年生の部員たちはこんなにも全力にな...

冬の課題図書紹介 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(ハルキ文庫)

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宮沢賢治の短編集。所収作品は「銀河鉄道の夜」「雪渡り」「雨ニモマケズ」(詩)です。 青空文庫 でもこれらの作品が読めます。 📖特に心に残ったのは「銀河鉄道の夜」だ。 この話は、いじめや仕事など、大変な日々を送る主人公のジョバンニが親友のカンパネルラと銀河鉄道に乗って、銀河を旅する話だ。  この物語では、孤独を感じているジョバンニが、カンパネルラとともに、銀河鉄道に乗車してくる様々な人と出会うことで、「幸い」(幸せ)を追い求めている。作品の中では生きている人と死んでしまった人、生きるのが辛い現世と美しくも恐ろしい銀河、生きている人は、幸せを追求することができる。でも、亡くなった人は、現世での幸せを掴むことができない…これらの対比が綺麗に描かれている。  人は亡くなったらどうなるかわからないし、遥か遠くの銀河のこともわからないけど、この本は、読者たちに様々なことを考えさせることのできる、不朽の名作だと思う。ぜひ、この本を読んで、ジョバンニとともに銀河鉄道に乗ってみてほしい。(4組 S君)

2学期終業式

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 2学期が終わりました。終業式では、校長先生のお話と表彰がありました。 校長先生のお話は、 オーストラリア議会で、16歳未満の子どもがSNSを利用することを禁止する法案が可決されたニュース の紹介から始まりました。 未成年の使用制限はヨーロッパ各国が行っていて、ユネスコも学校での スマホ禁止の勧告 を行っている。先進国では未成年のスマホ利用を特段制限していないのは日本だけ、と言ってもいいであろう。 この現状をどう捉えるか?確かにスマホはいじめや犯罪の温床も作り得るし、1日2時間以上使用すると感情が不安定になり、依存症のような症状が見られるとの報告もなされている。しかし、制限を決められたままに守るのではなく、自身をコントロールしながら利点を生かしつつ使用することが必要なのではないか。 というお話でした。SNSとの付き合い方、スマホの使い方、誰もが課題として抱えていますね。この冬休み、画面を見つめるばかりの一日を過ごすことなく、先生のお話を思い出して「コントロールしながら」生活してみましょう。せっかくですから、デジタルデトックスの日も作ってみてください。見えるもの、感じるものが違ってくるかも…! そして、皆さんはこの法案をどう考えますか?子ども、大人、企業、学校…さまざまな立場からぜひ考えてみてください。 表彰ではたくさんの団体・個人が壇上に上がりました。おめでとうございます! 🏆️✨️クラブ活動等での表彰や、入賞報告が行われた1年生の皆さんです!✨️🏆️ 左上:思考ゲーム研究会(東京都高等学校ボードゲーム選手会で数々の入賞) 右上:ボート部(関東高等学校選抜ローイング大会第5位) 左下:IBL同好会(全日本高校模擬国連大会出場) 右下:Nさん(合気道・総合演舞の全国大会で堂々の3位入賞でした!) 文化祭や体育祭と大きな行事を初めて経験したり、クラブ活動で主力になっていったりと、充実した日々を送った2学期だったことと思います。 忙しい毎日から少しだけ解放されます、健康に留意して、年末年始はお家のお手伝いもたくさんしてくださいね!

🌸簿記3級合格!🌸

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夏から始動していた簿記講座受講生の1年生Hさんが、このたび(11月試験)簿記3級に合格しました✨️ 簿記講座は中大附属高校に定期的に通い、試験合格に向けて中央大学経理研究所の方にご指導いただきながら勉強を進める有志の講座です。クラブ活動や学校の勉強との両立が大変ですが、膨大な量の問題集を地道に解き、コツコツと準備したことが実りました!✨️おめでとうございます🎉🎊 Hさん曰く、「(期末テストの勉強はちょっと置いておいて)毎日頑張りました!簿記に必要なのは継続力だと思いました📝」とのこと。来年度、後に続く人が増えますように!

国家公務員総合職の合格発表

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  2024年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)出身大学別合格者数のデータが12日に人事院から発表されたそうです。 ニュースは こちら (ReseMom)に載っています (画像もこちらからお借りしました) 中大は10位にランクイン!✨️

課題図書紹介 エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』(新潮文庫)

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 冬休みの課題図書は4冊出ています。1冊目はこちら。(クリスマスシーズンに合わせました!) 📖 ジョニー、マルティン、ウーリ、ゼバスティアン、マティアスの5人を中心とするギムナジウムの少年たちの成長が丁寧に描かれたクリスマス物語である。初めはカタカナの人名に馴染めず、紙に書いて整理しながら読むようだったが、ケストナーの世界に引き込まれていくうちに気づかなくなっていった。 特に、家の貧しいマルティンがクリスマスに家へ帰れないと一人泣いていたシーンは印象的だった。あの時そっと寄り添ってくれた道理さんの優しさには思わず涙ぐんだ。ユーモアも交えながら本当の意味で子どもに寄り添った、厳しくも暖かい作品で、この時期に読めてよかったと感じた。(5組図書委員 Oさん) 📖クリスマス間近に、ドイツのある寄宿学校で起きる大小の事件を在校生である少年たちが解決しようと奮闘していく話。この本には、少年たちが生み出す勇気、知恵、ユーモア、思いやり、加えて友情や家族への愛情が溢れている。エネルギーに溢れた少年にも、一人一人悩みが存在し、それに一生懸命向き合おうとする姿が印象に残る。更に、大人がどうやって子どもを導くべきか、どう寄り添っていかなくてはならないのかという人間的なことを読者に語りかけている作品だ。  少年たちが事件に遭遇して自分たちで解決しようと頭を悩ませながら共に議論しつつ、時々大人に助言を求めながら解決の糸口を見つけ成長し、時には大人自身をも思いがけない出会いに導いていっている。  児童文学作品と言われているが、子供だけではなく大人も読むことで思わぬことを発見できることが多い作品ではないかと感じた。(6組図書委員 Iさん) そう。2人が書いてくれたように、大人が読んでも(大人の目線で子どもを慈しみいたわる立場として/子どもの目線で、子どもだった頃に返りながら)さまざまな気づきを得る本ですね。皆は今、子どもと大人の狭間にいる高校生。今だからこその気づきを大切にしながら読み進めてみてください。どちら側の目線になることが多いでしょうか? この一冊、学年主任の重枝先生の愛読書でもあります。読んだらぜひ語り合ってください!

学校説明会開催

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 今年度最後の学校説明会を開催しました。 本日も運動部・生徒総務会の皆さんが全面ご協力!ありがとうございました。 (第一体育館内の誘導は野球部・ダンス部さんがやってくれました👇️)キビキビと働く中杉生の姿をたくさんのご来校の方々に見ていただけました✨️ 質問ににこやかに答える生徒総務会の皆さん。生の声を聞けるので、受験生親子さんにとってはきっとありがたい存在に違いありません。今日も、いろいろと話を聞いていただけたことで元気をお届けできたはず! 先日、第2体育館の床の張替えが終わったばかりです!(インスタのストーリーでもアナウンスしていましたね😊✨️)一気に明るくなった第2体育館のお披露目となりました。 すべての受験生の皆さんが、風邪やインフル等に負けず、冬を乗り越えて万全の体調で受験を迎えられますよう。ぜひ中杉も受験してください。お待ちしています!

【連絡】答案返却日の時程

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 2学期もいよいよ残り僅か。現在は採点期間中です。皆さんは自宅学習や、クラブ活動での登校期間です。授業はないので、何をしたいか/するべきかを書き出し、計画を立ててみて、有意義にこの期間を過ごしてくださいね。 次の登校日は 18日(水)8:40HR です。この日は答案返却日です。遅刻・欠席等で返却時間にいられなかった科目の答案は返却できないので、遅れずに登校しましょう。 その次の登校日は 20日(金)9:40HR です。この日は終業式です。 以降は冬休みとなります。

芸術鑑賞教室の感想

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昨日の芸術鑑賞教室の感想です。 👏柿山伏が一番印象に残りました。日本で一番長く伝承されているということや、相手への思いやりもしっかりと動作の中に含まれているということをも知ることができました。笑い方や泣き方、怒り方もそれぞれ違いがあって面白かったです! 👏小皷と大皷の音の違いが感じられたり、笛の音が同じものはないということを知れたり等、生で見たり聞いたりしたからこその事が実感できてとても素敵な機会になりました。 👏大藏会の方々が普通に話されているときと、狂言で演じているときとでは発声の仕方から違って驚きました。オペラなどとはまた違うけれど、響く声を出す発声に通じるところがあるのではないかと思いました。演技だけでなくユーモアあふれる方々でとても楽しい時間でした。 👏内容が面白くて楽しめました。私の友達は爆笑しすぎて心配になるほどでした。「あっくん」さんは、同い年とは思えないほど堂々としていてかっこいいなと思いました。私も自信をもてるような特技を作りたいです。 👏ずっと昔の、歴史上の人たちが見てきたような狂言と全く違わない演目を鑑賞するのは、なんだかすごく不思議な気持ちでした。もっと見たかったです。 👏狂言は教科書で見たり、動画を見たりしたりはしたことがあったのですが今日初めて生で見ました。難しいという印象が強かったのですが、意外と聞いてみると内容も分かりとても面白かったです。寝音曲が印象に残っています。26代目ということを聞いてすごく前からずっと伝わってきた伝統なんだなと驚きました。昔の人たちもこの狂言を見てたのかと思うと不思議な感覚になりました。 小さいころ祖母の家で獅子舞があり、そのときお囃子がきていたのですが私はそのお囃子が好きだったので、今日いろいろな楽器の紹介があって楽しかったです。 👏狂言は昔の言葉を使うので難しいイメージを抱いていましたが、意外と理解できるし本当にコントのようで面白かったです。また、能と狂言の違いも知ることができてよかったです。次は能も見てみたいと思いました!ありがとうございました!! 👏特に印象に残っているのは「附子」です。2人の掛け合いのテンポの良さや、実際にそこに掛け軸などのものはないのに、擬音語や動きで本当にあるかのように見せているのがすごいなと思いました。また、3つのお話をみて発声のすごさを感じました。寝音曲で、...

芸術鑑賞教室開催

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 今年度の芸術鑑賞会は、能楽鑑賞でした。 狂言大藏会の皆様にご来校いただき、狂言とお囃子をご披露いただきました。 御神木の松を背に、大藏彌太郎さんがご挨拶を。「ヤッタローって呼んでくださいね!」と沸かせてくださいました。 狂言は、(ギリシャ悲劇が一時途絶えたことを踏まえると)世界で最も長く続いている劇だとか。室町時代から続く笑いの世界をご堪能あれ、とまずは『寝音曲』を。 膝枕をされているときにしか謡えないんです、と嘯く太郎冠者。ところがその設定を間違えてしまい、開き直ってついには舞い出します。皆、思わず笑ってしまいました。 続いては体験コーナーです。1年生も2人登壇! まずは構えを。腰を落とし、手は、武士なので隙がないように…と指の間を空けずにきちっと揃えます。教えてくださったのは大蔵流狂言二十七世当主となる章照さん。なんと、同じ高1生とのこと!居住まいが立派で、お腹から声が出ていて、皆を盛り上げるのも上手…すっかり魅せられました。 皆、舞台に釘付けです。 こちらは"キノコの妖怪"の役になりきった演技体験。コミカルな動きに皆どっと笑いました。 狂言での笑い方も教えていただきました。 お腹の底から声をしっかり出して笑います! 泣き方も教わりました。感情を大きくわかりやすく真剣に表現すると、作品の面白みがよく伝わるのだなあと思いました。みんな、なりきっていて、ユーモラスで素敵でした! 続いての演目は『附子』。太郎冠者と次郎冠者が主人に「近づかないように」と固く禁じられていた桶の中には甘くて美味しい砂糖が…。ついつい二人で全部平らげてしまいます。交互に夢中で貪る様子に、あらあらあら…と笑ってしまいました。この太郎冠者は次郎冠者より年下。太郎冠者はバイトリーダーみたいなもの(年下だけど目上の存在)、次郎冠者はシルバー雇用みたいなもの(年上だけど目下の存在)、という説明もなるほど~と納得。ちょっと次郎冠者に甘えるような太郎冠者。二人の関係性も面白かったですね。 続いて素囃子を演奏くださいました。笛や鼓の音が会場に響き、会場がいつもとは違う和の空間に。それぞれの和楽器が織りなす調べを楽しみました。 最後の演目は『柿山伏』。国語の教科書で読んだことがある人も多かったようです。鳶の鳴き真似をしながら飛び降りる山伏に、これまた笑いが。ちょっと羽目を外してしまう、う...

【連絡】12月11日は芸術鑑賞教室です

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期末テストも残るはあと2日。この日曜日、何をやるといいか計画を立ててこなしていきましょう!  さて、12月11日は芸術鑑賞教室です。2年生は午前/1.3年生は午後と2部制に分かれ、第一体育館で狂言を鑑賞します。この日は要出席日となりますので、午後に登校してください。(クラブ活動が午前中にある場合は、13:30に各HR教室に集合しましょう) 1年生の時程は以下のとおりです。 13:30 出席確認(各教室) 13:45 生徒入場 13:55 学校長挨拶 14:00 開演  ※プログラムは画像の通り 15:30 終演 生徒挨拶/花束贈呈 15:40 生徒退場→各教室へ椅子を戻し、適宜解散(HRなし) 狂言大藏会 の方々が出演し、狂言と能楽囃子を披露してくださいます。お楽しみに!